M君

一緒に働いているプエルトリコ人の新卒M君が課題についてよく質問してくる。彼は先の先まで計画するタイプらしく、ずいぶんと気が早い。でもいい機会なので、モデルにしようと思っている論文の著者で、すぐ上の階にいるH先生に実験の進め方について教えを請いに行った。当初の考えはちょっと難しいかもという御意見をいただいた。ただお話していて、別件で実にいいサジェスチョンをもらった。なかなかおもしろいアイディアが生まれ、眠れなくなってしまった。こういうことは2ヶ月に一回くらいはあるか。たいていはスカなのだが、今回のはいいかも。サイエンスは対話から生まれるのである。M君はちょっとうるさいけど、彼の存在はありがたい。