教科書

教科書を読むのが楽しい。網膜のganglion cellの話、大学のとき習った。この細胞は、明るさの絶対値ではなく周囲とのコントラストをコードするという話。当時は何が面白いのかさっぱりわからなかった。しかし、今これを読むと面白い。網膜レベルでそんなことをやっているという、そのこと自体がおもしろい。また、たとえば同じ灰色のものでも黒地と白地とで見え方が全然違うという現象が網膜での処理で説明がつくということ。それが面白い。こういう面白さは人からいくら説明されてもわからないものなのである。大学生のころは「馬の耳に念仏」だったんだな。トホホ。 学生の頃よりは進歩したか。トホホ。