悪夢をみた。共通一次を受けに行き、試験が始まってから、あ、理科と社会もあったんだ。忘れていた。何も勉強してない。と焦る夢。これでもう一年浪人か。と心底落胆したところで目が覚めた。ほんとうに夢でよかったと思った。

夢というのは不思議なものである。覚醒時の意識が表とすれば、裏の意識という位置づけができるかもしれない。脳内の表象がかなりランダムに、でもなんらかの規則性をもって出現しているのだろう。僕の夢にはだいたいの場合ストーリー性がある。不思議なのは、ストーリー展開は誰が考えているのだろうということ。オレか?でも夢を見てるときは次の展開なんか予想もできない。ストーリーは後づけなんだろうか。ある表象から、ある程度つながりのある別の表象がつぎつぎに登場するのをストーリーと受け取る裏の意識の主体がいるということなのか。

また、夢を見ているときは現実の自分のことはほどほどに忘れており、目が覚めてしまうと夢の細部を忘れてしまうというのもまた面白い。この不連続性がなくなってしまうと夢と現実の区別がつかなくなってしまう。