ここ一ヶ月ほど、なんとなく仕事の歯車がかみあわない感じで、なんか調子悪いなーと思っていたら、出勤途中に突然車のクラッチが壊れた。携帯を持っていないので誰かに借りようと思ったが、そこは片側4車線のハイウエイの入り口近くで、車が止まってくれそうな気配はなく、近くのスーパーまで走り、保険会社に電話をかけた。しかし保険契約者番号がわからなかったのでオペレーターにつながらなかった。しかたなく911に電話した。待つこと一時間、パトカーが来てくれるかと思ったら、来たのはレッカー車の業者だった。ディーラーに運んでもらい、出勤して連絡を待った。ディーラーの話ではクラッチのほかに、すぐにでも修理しないと危険な場所がほかに3箇所もあり、全部直すと1800ドルだという。担当の人がロレックスの時計をしてたし、前フォードの車のトラブルのときにディーラーのやり口はなんとなくわかったので、とりあえずクラッチと前輪のベアリングだけ交換してもらうことにした。そしたら翌日、タイミングベルト、今にも切れそうだけどほんとうに修理しなくていいのかという電話が来た。断ると、100ドル安くしてもいいけど?と。でも断った。
その日、ずっと待っていた実験機材が届いた。あ、車のことでもう運気は底を打ち、これからはうまくいくかなーなんて考えていたのが甘かった。チェックしてみると、実験機材をはあまりうまく作動せず、さらに作業中に顔をケガしてしまった。強力な磁石の直下で仕事中、非磁性体だと思っていた磁石のコントローラーが実は磁性体であり、それが磁石に引き寄せられて飛んできて顔を直撃した。メガネも飛ばされ、壊れてしまった。最初何が起こったかわからなかった。お岩さんのような顔になってしまった。血が出ていたので近くの病院に行ったらPhysician's assistantが生食で拭いた後、糊で傷を張り合わせた。糊はしみて痛かった。驚いたことに、その人は糊を乾かすためにフーフーと口で吹き始めた。遅くなってしまったので、待合室にいた日本人の方に携帯を貸していただき、職場で待っていてくれた人に帰ってもらった。
今日車を引き取りに行き、タイミングベルトの部品の番号を聞き、その足で知人から紹介してもらった修理工場に行った。こじんまりとした工場だったが従業員の態度は好感度大。誰もロレックスの時計はしてなかった。そういえば客も従業員も有色人種ばっかりだった。表情の豊かな人が多く、とてもいい雰囲気だった。見積もりはディーラーの半額。これからは、車に何かあったら全部ここに頼むことにするし、人にも紹介しようと思う。ディーラーはなんであんなイヤな感じなんだろう。やはり良心がとがめるようなことやってるからだろうな。
顔のケガは思っていたよりはひどくならなかったが、歩いているとじろじろ見られる程度には腫れている。でもこういう顔だと愛想笑いとかしなくていいので楽だ。なんかまた一つ勉強になった。
あと、やはり昨今携帯は持ってないとかなり不自由だなと思った。でもやっぱり携帯持つのはいやだ。あ、携帯といえばレッカー車の人の携帯の待ち受け画面が宮島の鳥居だった。でも宮島ですね。といってもキョトンとしてた。