モンスター

Blog二回目。こちらではまだ前回と同じ日付なんだが、このサイトは日付が変わっている。

昨日みたDVDのことを書いておこう。こちらに来て初めて借りたDVD。ラストサムライ、モンスター、スクールオブロックの3つ。3つで7ドルだった。ラストサムライは、同僚のドイツ人で日本に興味を持ってる人と話をするために借りた。モンスターはEnglish Journalのシャーリーズ・セロンのインタビューで興味を持って。スクールオブロックはN君がいいと言っていたので。

ラストサムライは思っていたよりずっとよかった。特に戦闘シーンと真田広之がよかった。サムライとか日本人に対するリスペクトがよく感じられた。でも、リスペクトし過ぎかも。サムライはとにかく美しく描かれすぎ。美しく死ぬのはいいけど、カツモトたちが何のために死んだのか、僕にはよくわからなかった。あとはトム・クルーズが生き残るのも、明治天皇に謁見を許されるのも、??? でもあのくらいじゃないと外人はみない。なんとなく日本人はすごいと思わせるにはとてもいい映画なんじゃないかと思う。

モンスターは、すばらしかった。これは心に残る映画。ラストサムライとはまったく対照的な、まったく救いのない最後。成功している人は、「人生は思い描いたとおりになる」というようなことを言う。僕だってそれが真実だと思いたい。でもあのストリートガールがどう人生をコントロールできたというんだろう。売春はけして楽な仕事ではないはず。体もきついだろうが、とにかく尊敬されない仕事というところが一番きついかもしれない。「売春婦をレイプして何が悪い?」と思う人も少なくないかもしれない。卯月妙子の日記にもそういうことが書いてあったっけ。主人公Aileenだって売春やめようとはしたのである。でも他に何ができるというわけでもない。毎日働いていれば殺したくなる客の6人や7人はいるだろうとも思う。だからって実際殺す人も少ないんだろうけど。美人女優なのにわざわざ13kgも体重を増やして見事な贅肉つきの裸をさらしたシャーリーズ・セロンはすばらしい。特殊メイクとかしてわざと醜くしてたけど、あのAileenという人のキャラクターにはなんかひきつけられるものがある。Patty Jenkinsという女性監督も今後の作品が楽しみであることよ。

外はすごい風。雪が降っており、本格的な冬である。
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A12428-2004Dec19.html