金曜日、実家から電話がきて子供がはしゃいでいるうちに激しく泣き出した。指が痛いというので見てみると左手の薬指があらぬ方向に曲がっている。転んだときに手が体の下敷きになったらしい。脱臼だと思い、小児科の夜間診療所に受診した。すぐにみてくれて、X線をとると、脱臼ではなく骨折だった。大きな病院に紹介状を書いてくれたので、そこへ向かった。当直の小児科医の判断で、専門の整形外科医を呼んでくれた。局所麻酔をして整復してくれた。整復後のX線はとてもきれいだった。事が起きてから家に帰ってくるまで3時間ですんだ。その間小児科医3人、看護婦3人、レントゲンの技師3人、事務の人3人がかかわった。病院の処置室にはDVDがあって、みたいDVDを選ぶこともできるのだ。お土産に熊のぬいぐるみまでもらった。いくらかかるのかは知らないが、この件だけとってみると、アメリカの医療は何てすばらしいんだろうと思ってしまう。ただ単に運がよかっただけなのかもしれないし、地域的に恵まれているのは確かなのだが。あと、入ってる健康保険によって受けられる医療が決まってくるという問題もある。でも、わが職場を考えても、こちらの人はほんとうにシステムを組むのがうまい。一人の人間に過度に負担がかからないような仕組みがよくできている。この彼我の差については多くの日本人が不思議に思うところだろう。思想の違いなのか、それとも国力の地力が違うのか。