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ひとり暮らしに完全に慣れてしまった。毎日弁当までつくるようになった。夜は職場の人と交流したり自分でごはん作ったり映画みたり。ま、たまにしかないことだから楽しいんだろうな。
木曜日にTom Beckhamというビブラフォン奏者の演奏を聞きにDCに行った。この人もバンドの人も皆確かな腕で実によい演奏だったのだが、前に座ったKobe Bryantとその仲間たち、みたいな感じの人たちがまるで演奏を聴かずにしゃべりまくっていたのでかなり雰囲気が壊れた。演奏が盛り上がってくるとそれにあわせて彼らの声もでかくなり、まったく興ざめだった。彼らが帰った後のセカンドセットは全然違って聞こえた。なんでああいう人がジャズを聴きに来るんだろうと不思議に思ったのだが、外に出てみてわかった。そのクラブのあるDCのU streetはなんか盛り上がっているのである。ニューヨークみたいなところだった。ちょっと歩くと別のクラブからものすごいドラムが聞こえてきたので引き寄せられるようにその店に入ってみると、黒人が3人、もう歯をむき出しにしてにこにこしながら火花の出るような演奏を展開していた。あんな演奏は聞いたことがない。一曲だけ参加した地元の白人のサックス奏者もこれまたものすごい腕で、DCのジャズシーンというものが存在することを体感した。そのクラブで日本語を話す人に話しかけられたりしてなんだか楽しかった。しばらく忘れていた感覚。夜遊びの味。
- 出版社/メーカー: New Line Home Video
- 発売日: 1996/03/26
- メディア: VHS
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