マイケルムーアsickoみてきた。サブタイトルがないとつらいので映画館にはほとんど行かないのだが、この映画は町山さんのポッドキャストで予習したので大体わかった。いかにアメリカの医療保険制度が病んでいるかということを、ひどい目にあった人たちへのインタビューと英仏、カナダやキューバとの比較などでわかりやすく示していた。アメリカが異常な国だということがよくわかる。しかしこの映画では触れられていなかったが、イギリスやフランスでは、ふだん収入のかなりの部分を保険料として持ってかれてるはず。ドイツは健康保険料、収入の17%だって。医療費は当然ながら誰かが負担しなくてはならないのである。でもこの映画をみた後なら保険料ちょっとくらい高くても払う気になる。日本の場合は医者の献身的な努力で人件費分がずいぶん抑えられていると思う。多少センセーショナルに過ぎるけど、この映画がアメリカの異常さをものすごくわかりやすく示したように、誰か日本の医者がどんなに大変な思いをして働いているかをわかりやすくドキュメンタリーにしてくれないかなー。そうしたら医者はずいぶん働きやすくなるのではないか。